日時
2023年11月21日(火)
18:00~20:00
場所
秋田市にぎわい交流館あう「アート工房1」
講師
国際教養大学 日本語プログラム
講師 宮淑氏、平田友香氏、荒井美帆氏
チラシ
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レポート
11月21日(火)、日本語学習支援者養成講座「初級文法基礎」の最終回として、「みんなの日本語」をテキストにしている秋田市日本語教室の授業見学と支援者交流会を行いました。
秋田市日本語教室は、週1回対面で入門・初級1・初級2・初中級の4つのレベル別クラスを同時開催しており、約80人の学習者が登録している県内で最も規模の大きい教室です。
始めに宮淑先生から秋田市日本語教室の運営状況について説明していただき、当日の授業担当である秋田市日本語教室の講師の皆さんからも予定している授業内容やクラスの様子などについてご紹介いただきました。
そして、5つに分けられた受講者のグループに宮先生、平田先生、荒井先生(いずれも秋田市日本語教室での講師経験あり)と3名の教室講師が入り、交流会を行いました。各グループでは、学習者のレベルチェックの方法やシラバスに沿った進捗管理の方法、大人数の学習者を指導するうえでのポイント、学習者との関係づくりや講師同士の情報共有の仕方など、多種多様な事柄について盛んに情報交換が行われました。
その後、各受講者が4つのクラスから1つ又は2つ自分の見たいクラスを選び、授業を見学しました。座学でも学んだ「導入」からのスムーズな授業展開や、学習者の理解を助けるための動画・イラストの活用、楽しみながら会話活動ができるペアワーク、学習意欲を高めるような声掛けなど、各クラスとも工夫された授業が行われており、受講者はメモを取りながら熱心に観察していました。
授業見学の後には、できだけ多くの学びや情報を持ち帰ることができるよう、再びグループ毎の交流時間を取り、自分が見学したクラスの様子や指導している教室との違い、参考にしたい点などの感想を受講者同士で共有しました。日本語指導経験の無い方にとっては現在指導に携わっている方と一緒に話し合うことで学びの場になり、また、指導中の方にとっては指導者同士のネットワークづくりができ、それぞれの受講者にとって有益な授業見学・交流会となりました。
今回の授業見学・支援者交流会にご協力いただきました秋田市企画調整課と教室の先生方、学習者の皆さまに心から感謝いたします。
また、受講者の皆さまが、「初級文法基礎」で学んだ知識や指導技術をもとに益々ご活躍できますよう期待いたします。