日時

2025年11月1日(土)10:00~15:00

場所

横手市交流センターY2ぷらざ 研修室3 及びオンライン(Zoom、YouTube)

講師

国際教養大学 専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科

日本語教育実践領域 准教授 嶋 ちはる氏

国際教養大学日本語プログラム 高橋 里帆氏 、樋渡 康敬氏

 秋田県 地域日本語教育 総括コーディネーター 平田 友香氏

 

チラシ

チラシ

 

レポート

 日本語学習指導・支援の経験をもつ方が、よりよい支援者としてステップアップするための「日本語学習支援者養成講座〈経験者向け〉」を2日にわたり開催しました。

 1日目(11月1日)の午前の部では、嶋 ちはる先生をメイン講師に「最近の日本語教育事情」について学びました。2024年に日本語教育機関認定法が施行され、日本語教師の国家資格である「登録日本語教員」が誕生しました。専門性を有する日本語教師の質的・量的確保を目指し、キャリアパスの明確化も図られましたが、「結局、何がどう変わったの?」という疑問を持つ学習支援者も多かったのではないでしょうか。日本語教育機関・日本語教師に関する制度変更のみにとどまらず、技能実習制度から育成就労制度への移行についても触れていただいたため、日本語学習支援に関する周辺事情を一気にアップデートできる贅沢な講義だったのではないかと思います。

 午後の部は、平田総括コーディネーターから地域日本語教室の事例紹介を行っていただいた後、嶋先生をファシリテーターとしてグループ・ディスカッションを行いました。会場、Zoomともに、現在も地域日本語教室で活動中の方、あるいは活動した経験をお持ちの方が多かったのですが、自分の地域以外の日本語教室の活動を知る機会がなかなかないため、事例紹介&ディスカッションで他教室の「いいところ」を学んだり、課題を共有しながら一緒に解決策を探ったりと、活動地域を越えた参加者同士の意見交換・情報交換が盛り上がった様子でした。

 参加者からは「(法律や制度について)初めて具体的に知ったことがたくさんあった」「楽しく学び、アイデアももらえた」「他教室の経験者の方との交流は、とても励みになり、参考になる」などといった感想をいただきました。

 この講座をきっかけに、地域の日本語教室に見学に行ってみたいという参加者もいらっしゃいました。ここでできた「つながり」を活かして、今後も楽しく活動を行っていただきたいと思います!