日時

2023年11月18日(土)

13:00~16:00

場所

公立大学法人国際教養大学D棟「D201教室」

講師

国際教養大学 日本語プログラム 
講師 平田友香氏、宮淑氏、町田絵美氏(第1部、第2部)

国際教養大学 専門職大学院 
グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域 
教授 左治木敦子氏(第2部教材研究)

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レポート

 

「日本語学習支援者養成講座」の一環として、オンライン指導未経験の方を対象に、Zoomの操作方法やオンライン教材について学ぶとともにグループワークを通して活用方法を考える「オンライン指導基礎」(2日間)を開催しました。

初回となる1日目は、第1部として、受講者が普段使用しているパソコンを会場に持ち込んでWi-Fiに接続し、実際に操作しながらZoomの基本的な使い方を教わるとともに、第2部では国際教養大学が所蔵する日本語学習教材等の閲覧・研究を行いました。

 はじめに、メイン講師の平田友香先生がスライドで操作方法を解説するのに合わせて、Zoomのアカウント作成、ログイン、ミーティングへの参加を体験しました。そして、音の反響やハウリング、参加者またはホスト役である自分が誤ってミーティングを退出してしまうなど、Zoomでよくあるトラブル例と対応方法・備えについても教わりました。さらに、各受講者がホスト役としてZoomミーティングをスケジュールし、Eメールで講師をミーティングに招待する手順を体験しました。受講者はZoomの使用経験が全く無い方や少ない方がほとんどだったため、それぞれ戸惑う場面がありましたが、講師の先生方がマンツーマンでサポートしてくれたため、「ミーティングのホストになることができる」という1日目の目標を全員がクリアすることができました。

 第2部は、会場となった国際教養大学のリソース紹介を兼ねた教材研究の時間とし、左治木敦子先生から日本語学習用書籍・教材の種類や特長等と活用できる場面について解説していただきました。反復練習に良いもの、楽しみながら学習できるもの、学習者が自宅で自習できるもの等

のほか、処方箋袋や宅配便の再配達依頼票など生活に密着した無料の生教材など、忙しい日本語教師・学習支援者が手間なく利用できる様々な教材を知るとともに、いかに学習意欲を刺激し、自己表現や日常生活に結びつくようなアプローチができるかを考える機会となりました。その後、言語異文化学修センター(LDIC)と国際教養大学中嶋記念図書館を見学し、一般利用者も借りることができる書籍や教材を紹介していただきました。

 1部・2部ともに、地域日本語教室で活躍中の方や今後日本語教育に取り組んでみたい方など色々な立場の受講者にとって実践的で得るところの多い講座となりました。