日時

2020年10月10日(土)
第7回講座 10:00~12:00
第8回講座 13:00~15:00

場所

秋田市文化会館

講師

国際教養大学 専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域
講師 宮淑氏
講師 樋渡康敬氏

チラシ

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レポート

第7回講座前半では、日本語を指導するための教科書の選び方やそれぞれの教科書の特徴を学びました。また、学習者の日本語レベルの見分け方や実際に教科書を使ったときの学習者の様子など具にご紹介いただきました。後半では、学習の内容や目的に応じた教材や教具の作り方、使い方、発話の誘導の仕方などを細やかに教えていただきました。それぞれの教材のメリットやデメリットもお示しいただき、日本語を指導することへのイメージづくりができました。
第8回講座は、日本語教授法は、様々な方法があることとその特徴や指導方法のステップなどを学び、実際に体験してみることで学習者の気持ちも理解できるよう導いてくださいました。みんなの日本語テキストの分析は本当にわかりやすく、一つの課でも内容が盛りだくさんであり、それをどうやって伝えていくのか、その手法を丁寧に教えていただきました。毎回、先生たちが数多くのテキストをお持ちくださり、見本として展示いただいたことで受講された方々は手に取って内容を吟味することができました。
全8回の基礎講座では、母国話者が意識せず身につけてきた言語を外国人に教えるために、まずは社会を知り、自分自身を知り、外国人を知り、コミュニケーションを考え、日本語の特徴を知り、教授法を知り、教えるための道具を知り、実践できるまでの心構えや知識、技術について、総合的・体系的に学びました。日本語指導の専門家である大学の先生たちから直接指導いただける貴重な機会を提供できたことと、受講された方々の満足度が非常に高かったことが、今後の秋田県の多文化共生の推進につながるものと実感できました。
この後、開催する実践講座を受講し、今回学んだことを体験していただき、是非地域でその力を発揮されることを期待します。